ウルトラ・バロック
ウルトラバロックとはメキシコ、ペルーなど中南米諸国において、宗主国であるスペイン、ポルトガルが導入したバロック建築様式が現地の人々の美意識によって、独自の発展を遂げた様式です。
建設には当初、ヨーロッパ本国から部材を運ばれたものもありましたが、次第に現地の材料、現地の職人によって建設とその維持、修復が行われるようになると、現地人の美意識が反映した「新しいバロック建築様式」とよべるものが現れました。
「ウルトラバロック」とは写真家小野一郎の造語。その特色は、過剰な装飾、極端な造形、鮮やかな色づかいなどです。これらの本家の「ヨーロッパバロック」にもある要素ですが、それを一層、大胆かつ極端に推し進めたのです。
それに着目しメキシコの教会建築をつぶさに撮影した小野一郎はこれを「ウルトラバロック」と呼びました。
オスマン建築
オスマン建築は、14世紀から19世紀までのオスマン帝国の勢力下において見られる建築です。
サファヴィー朝のルシャ建築、ムガル朝インド建築とともに、イスラーム近代建築の一角を形成しています。
それまでのイスラム建築よりも、論理性や幾何学的秩序を重んじる傾向が認められ、イスラーム世界の盟主となったスレイマン1世の時代には、他のイスラム建築にも西ヨーロッパの建築にも見られない独自の空間を形成しました。
また、末期に至るまで、東ローマ帝国の大聖堂であったアヤソフィアを例外として、他の建築様式からの影響をほとんど受けませんでした。
ヨーロッパ列強国の干渉を受けるようになった18世紀末になると、ヨーロッパ化した貴族階級によってバロック建築、ロココ建築の装飾を取り入れた住居建築が建てられるようになりましたが、このような混淆様式の住宅形式が現代の住居建築、特にフランク・ロイド・ライトに影響を与えたとする話もあります。